応接室が出来るまで① 松の板の加工

2019年夏、事務所を移転することになりました。3年前のことです。

移転先を改装して、モデルルームを兼ねた亀屋の応接室を造ることにしました。

 

材木 赤松

 材木店の倉庫の片隅に眠っていた赤松と黒松の板数十枚が目に止まり、これを床に使用することにしました。

幅広で厚い板です。

幅が尺8寸(50㎝)から尺2寸(36㎝)位、厚さが1寸5分(45㎜)位はあるでしょうか。

よい板ですが、かなりの反りと捩じれがありました。反りと捻じれをとるための加工が必要です。

木で定規を作り、板の上にあてると、板が反っていることが分かります。



一枚一枚、墨付けします。

かなり反っています。

墨付けしたところまで削って平にしていきます。



電気鉋で荒削りをして、

ほぼ平に荒削りした板。

更に定規を当てながら微調整。



この後、荒シコ、中シコ、仕上げと3種類の手鉋(てがんな)で仕上げていきます。

手間をかけ、加工しているとその木のことが分かってきます。

黒松は素直で加工しやすいのですが、赤松はねじれているし、なめらかには削れずざらざらの逆目(さかめ)は出るし、そして硬いこと硬いこと!

 黒松を「牡松」(オマツ)、赤松を「牝松」(メマツ)と呼ぶことがありますが、その名とは裏腹(?)に「牝松」は一筋縄ではいかない、かなり手ごわい松でした。