新しい社名の看板を造りました、
自社製作の檜(ヒノキ)の看板です。
製作工程
檜の板に鑿(ノミ)で文字を彫り、カシュ―で黒く塗りました。
カシュ―はカシューナッツからつくる塗料です。仕上がりが漆(うるし)に似ていることから、カシュ―漆と呼ばれることもあります。落ち着きのあるつや消しで塗りました。
1、文字を彫る。
檜の板にノミで文字を彫ります。
檜は固くてノミで彫るのは一仕事。
根気のいる仕事です。
2、下地を塗る。
彫った文字に下地を塗ります。
下地を塗る目的は目止め。目止めすることで、文字のにじみを防止します。
3、中塗り
下地の上に中塗りをします。
中塗りをすることで、文字の表面がなめらかになります。
中塗り一回目
塗り終わったら、一晩よく乾かします。
中塗り2回目
塗り終わったら一晩乾かします。
4、仕上げ カシュ―
中塗りの後は仕上げです。仕上げはカシュ―を3回塗りました。
塗り重ねることで、なめらかで肉厚になります。
5、下絵の紙を剥がす。
カシュ―を塗った後、2晩よく乾かして、下絵の紙を剥がしました。
水で濡らした布で紙をとっているところ
残った紙をノミで取り除き文字を成型しているところ
きれいに成型できました。
6、翌日、もう一度看板を成型。
鉋(カンナ)で成型。
ノミで文字を成型。
7、玄関に看板の取り付け
看板を取り付けて、ほっと一息。
手間ひまかけて、時間をかけて、命を吹き込んだ看板です。
よい仕事をしようと、身も引き締まります。
看板は店の顔。大事ですね。