応接室が出来るまで② 施工前の部屋と解体

施工前の応接室は長い間使われず、物置部屋になっていました。

床は絨毯、天井と壁はクロス張り。

作り付けの戸棚に出窓と暖炉に似せたストーブ置き場。古いピアノが置いてありました。

荷物を移動して解体の始まりです。



上部がアールになっている出入口。

ベニヤ板で造った突板のフラッシュ戸です。

これを引き戸に改修します。

左の壁に立てかけてあるのが、改修後に入れる時代物の蔵戸です。

改修前の照明器具


家を解体すると隠れている部分が見えてきて、その家の造り方が見えてきます。


作り付けの戸棚の解体。

一見、木に見えますが、ベニヤ板で造った戸棚です。


戸棚の板



床の解体

絨毯を撤去中

絨毯の下はベニヤ板です。

ベニヤの床板を撤去中

ベニヤ板の接着剤の効力が切れて分離しています。



接着剤が切れて分離すると合板の強度は全く無くなります。

施工前の部屋の床はぶかぶかの状態で、いつ床が抜け落ちてもおかしくない状態でした。

ベニヤの上に絨毯が敷いてあったので、床が蒸れたのも傷みの原因のひとつです。家を長持ちさせるためには通気がとても大切です。

 

 

古いベニヤ板は再利用できず、ごみとなりますが、無垢の木は古材としてりっぱな家造りの材料となるものが多々あります。

新建材で造った家は、造った時点から劣化がはじまります。他方、無垢の木の家は、表面は古くなり変色しますが、劣化は始まりません。そして経年による趣きのある味わい深いものとなっていきます。

 

接着剤が切れた時が合板の寿命ですが、無垢の木は腐らない限りいつまでも持ちます。

 

無垢の木で造った古民家が百年、二百年と住み続けられる所以です。

 

解体でばらばらに分離したベニヤ